秒針のない時計をしている |
「秒針のない時計をしている」なんて言うといったい何の比喩だよ!?って感じだけど、ただの事実として秒針のない時計をしている。
SKAGENのレディース・ウォッチ。何年も前に買って、しばらく行方不明になっていたのを掃除中に発掘し、修理に出したのが戻ってきた。ベルトがスチールメッシュになっていてお洒落だが、私の使い方が雑だったせいでちょっと歪んでいる。
秒針のない時計は恐ろしい。なんと言っても、その時計が壊れて止まってしまったときにすぐ気付けない。買ってわりとすぐに故障して、それと気付かず待ち合わせに間に合わなくてどちゃくそ焦ったことがある。それからはあんまり使わなくなり、秒針のある腕時計を使ってきたが、それすら年始にどこかに落としてなくした(つまり大体私が悪い)。この腕時計を発掘できたのは好タイミングだった。
見つけた時点で時計は止まっていたのだが、これは単純に電池切れなのか、それとも買ってすぐ見つかった故障が再発したのか私では分からなかったので、とにかく時計屋に行った。
時計屋のおっちゃんは私の時計が確かに動いていないことを確認した後、表面のガラスが少し曇っていることを指摘して「湿気でサビついてしまったのかもしれない」と言う。そして念のためにと、何か小型の機械の上に私の時計を置くと、ピッ、ピッ、ピッ、と心電図のような音が1秒ごとに確かに鳴った。動いてはいないけれど、内部で確かに時を刻んでいたのだ。結局、電池が切れかかってただけという結論になり、入れ替えたらマジですぐに動き出した。
おっちゃんに「電池交換はだいたい2年を目安にしてください」と言われたので、あと2年したらこの時計はまた唐突に止まるのだろう。何もおかしいことはなく、もうそれはそういうものだ。
この時計を買ってすぐ、秒針がないことの不便さに気付いたときには正直「やっちまったな」と思ったし、実際長く敬遠しているうちに部屋内で紛失する体たらくだったんだけど、春先に発掘したときには前ほど苦手意識がなくなっていた。なんといっても、この私自身が年末年始に完全に訳のわからん再起不能になったからだ。「前触れのわからん機能停止」という現象に対して親近感すらあり、わかるわかる、そういうこともあるよね~てな具合に、今その時計は右手首にくるっと巻き付いている。
この日記は実家(福井)に向かう新幹線のなかでちまちま打っている。年末年始に帰省できなかった分、ちゃんとおばあちゃんに会うのが目的だ。令和の新年っぽさと、今回の帰省でもって、私の取りこぼした年末年始は完全に補完される、はずだたぶん。
ものをポジティブに考えるのはわりと上手いほうだと思ってるんだけど、あの年末年始の考えても考えても「完全に詰んだ」という感覚はよく覚えていて、正直なんで今私が新幹線に乗れたり、メールの返事を打てたり、豚コマを買って冷凍したりしてるのか意味不明だなと思う。だいたいの希望的観測は年末年始にしらみつぶしにつぶしたはずで、ここ2ヶ月くらいは自分の動力源が全くわからないまま動けている。
(全くわからないということはないな、かなザップをしてくれているかなさんと、お花見のときにむちゃくちゃ抱きしめてきてくれたはるちゃんのおかげだな。)
YouTubeに挙がっているQueenの『ハマー・トゥ・フォール』の日本語訳、たぶんいくらか間違っているんだけど誤訳だとしてもやたら元気でる。むしろ誤訳が好きだ。
『ここで耐えても墜ちても歴史は何も気にしちゃくれない
ベッドを整え、灯りをつけよう 情け深いレディーも今夜は帰ってこない
時間を無駄にしてる暇はない ベルの音を聞かず、お前は電話に応えてしまう
俺たちと同じように、お前にも訪れる ただ鉄槌を下されるのを待つだけ』
『毎晩、毎日、少しずつお前の欠片が剥がれていく
西洋に目を向けてみろよ 身体が蝕まれても、筋肉でまた作り上げよう』
フレディが圧倒的パフォーマンスでどうあがいたって無理なもんは無理!どのみち絶望!と言ってるみたいで、聴きながら(そうやな……)って思う。
最初は「なんてスタイリッシュなんだ!」と思っていたものですが、今となっては動いているのかいないのか判断に迷います
いくつかの腕時計から引っ張り出した時に動いていなかった時はヒヤッとしました
とは言え、やはり惹かれて買ったものではありますので、これからも大切に気をつけながら使い続ける次第です
たまたまネットでSKAGENのことを調べていたらこちらのブログにヒットしましたので、何かの縁と思いコメント失礼します
どうもこんにちは〜!コメントありがとうございます。秒針のなさとデザインの美しさに思い悩んでいるのは私だけではないのだとホッとしました(笑)
コメント返信あって嬉しいです
そうです! 同じ仲間です(笑)
ふと、そういえばブログに書き込みしたな、と思いまた訪れたところ直ぐに返信くれていたのですね
いももちさんの文章はどことなく惹かれる文章で、まるで小説を読んでいるような気分になります
それでいて、なにかとても年齢的にも近い印象を受けました
(自分は今年で37です)
このように魅力的な文章を書かれるのですから、かなりの読書家だったのではないでしょうか
またふらっと立ち寄らせていただきますね
おやま!返信いただいていたのに長らく気付けず失礼しました!
そしてとても嬉しいことを書いてくださっている…。うじうじと毎日のことを書いたり書かなかったりしているお恥ずかしい羅列ですが、目に留まったのは光栄です。たかにゃんさんもブログやnoteなどやってましたら気軽に教えてくださいね〜

